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公現祭

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公現祭(こうげんさい、ギリシア語:エピファネイア(επιφάνεια 現れ、奇跡的現象の意))は、人としてこの世に現れたイエス・キリストが神性を人々の前で表したことを記念するキリスト教の祭日。本祭日は教派によって何を記念しているかについて違いがある。カトリック教会聖公会プロテスタント諸派では幼子イエスへの東方の三博士の訪問と礼拝を記念するのに対して、正教会では神現祭(しんげんさい、Θεοφάνεια)といってヨルダン川でのイエスの洗礼を記念し、三博士の礼拝は降誕祭で祭られている。「公現節」、「主の公現」、「主顕節」などとも呼ばれる。

目次

[編集] 歴史的経緯

この祭日のルーツは小アジア(現代のトルコ)などの地域にあると考えられている。もともとはエピファネイア(現れ)という名称によってイエスの誕生から東方の三博士の来訪、イエスの子供時代のすべての出来事、ヨルダン川で洗礼者ヨハネに洗礼を受けるまでの、降誕祭を含めたすべての祝いを含んでいた。(下記にあるように、正教会での奉神礼はこれ等を一連の祭期として順に祭っている。)また、ユダヤ教ハヌカをキリスト教がひきついだものであるともいわれる。アルメニア教会では元来この祭で主の降誕を祝っており、この祭のための聖歌が数多く作られている。現在のアルメニアにおいては、ユリウス暦12月25日に主の降誕(アルメニア語では「聖なる誕生の日」)が祝われるが、生誕教会などパレスチナに在るアルメニア教会では、現在でも公現祭が主の降誕の祭として行われる。

公現祭が現存する記録に初めて現われるのは2世紀の神学者アレクサンドリアのクレメンスの著作『ストロマテイス』1巻12章においてである。オリゲネスの著作『ケルスス反論』には公現祭に関する記述はない。西方で祭日として祝われたことを示す最古の記録は4世紀アミアヌス・マルセリヌス361年の著作に見られる。

西方教会では公現祭が取り入れられる前からイエスの誕生の記念として12月25日クリスマスを祝う習慣があった。そこでもともとはイエスの誕生の記念であった1月6日の公現祭とクリスマスの位置づけの整合性を保つため、12月25日から1月6日までの12日間を降誕節としてイエスの誕生を祝うというようになった。ラテン・アメリカなどでは独自にクリスマスから2月2日のキャンドルマス(スペイン語:カンデラリア)までの40日間を降誕の祝いとしている。

カトリック教会では、一般的に1月6日に祝われる固定祭日であるが、現在の日本でのように守るべき祭日ではない国においては1月2日から8日までの主日に祝っている。1970年代までのカトリック教会(および1976年までの聖公会)では1月6日の公現祭から八日間の荘厳な祝いを行う習慣があった。1970年代以降もカトリック教会のある地域では公現祭の祝いを伝統にあわせてこの期間に行っているが、日本やアメリカ合衆国では平日に信徒が教会に集まりにくいという社会事情にあわせて公現祭を1月2日から1月8日のあいだの主日に祝うように変えている。カトリック教会と聖公会では今でも1月6日の公現祭のあとの最初の月曜日を降誕節の終わりと位置づけている。ただ日本やアメリカなど公現祭が移動祭日になっている国で公現祭が1月7日あるいは8日に動くときにはその次の月曜日になる。いずれの場合にしても公現祭のあとに「主(イエス)の洗礼」が記念され、典礼暦の年間が始まる。

正教会においてこの祭日は十二大祭の一つであり、イエスの洗礼の記念、すなわちイエスが救世主(キリスト)たる姿、至聖三者の第二の位格(子の姿)をあらわしたことを記憶する(奉神礼で祭り現前する)ものである。また伝統的に、イエスが洗礼を受けるこの時こそが、唯一、至聖三者が目に見えるかたちで人々の前に現われたときであるとみなしている。すなわち父なる神の姿が雲の間から聞こえた声によって示され、人の子なる神は洗礼を受けているイイススとして、聖神が鳩のかたちをとって示されたということである。このため此の祭のことをギリシア語で「Θεοφάνεια:テオファネイア」すなわち「神現祭」という。奉神礼では降誕祭の祭前期から此の神現祭までを一貫した祭期としており、原祖アダム以来のハリストス・イイススの(血縁の)先祖、神の祖父母など義者ら、主の降誕と東方の博士の礼拝、ベツレヘムでヘロデ王に殺された一万四千人の聖嬰児、主の割礼、主の洗礼が順を追って記憶される。

また、主の洗礼を祝うこの日に大聖水式を行なう習慣がある(主の洗礼祭)。聖堂内もしくは聖堂敷地内の屋外に用意されたタンクに水を満たし、水の中に十字架を浸して十字を画き、水の成聖(せいせい)を行うものである。こうして成聖された水は聖水と呼ばれ、信徒達に分け与えられる。神品 (正教会の聖職)が手近な水辺(海、川、湖、池、プール、貯水池など)に赴き、同様の大聖水式を行うこともある。

世界各地には公現祭に伴うさまざまな慣習がある。ヨーロッパアメリカ州の旧教の信仰が盛んな地域ではや小さな人形貴金属などを入れて焼いたケーキ菓子パンを切り分け、この豆などが当たった人をその日だけ王とする習慣があり、例えばフランスガレット・デ・ロワなどがこれにあたる。この行事は古代ローマの農耕神サートゥルヌスの祭りサートゥルナーリアに由来する。また、スペイン語圏やイタリアでは、子供たちがプレゼントをもらうのは伝統的にはクリスマスではなく公現祭の日である。

[編集] よくある誤解

正教会の1月7日(グレゴリウス暦)の降誕祭が神現祭として祝されていると誤解されることがよくある。正教会の神現祭は1月19日(グレゴリウス暦)であり、ユリウス暦の1月6日(2008年現在)に相当する。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

主の洗礼祭のイコン - 大阪ハリストス正教会内のページ


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