ソビエト連邦の国章
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ソビエト連邦の国章(そびえとれんぽうのこくしょう、Государственный герб СССР)は、ソビエト連邦が1923年に定め、1991年のソ連崩壊までの間使い続けたシンボルである。このシンボルは、紋章学の体系に沿って作られていないため、紋章であるというよりエンブレムというほうが正確である(ロシアの伝統的な紋章制定に使われた体系は、ロシア語で「ゲルブ」(герб)と呼ばれる。)
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[編集] 変遷
ソビエト連邦の国章は、連邦を構成する共和国の数が大きく変わるたびに変更を繰り返した。
[編集] 1923年から1936年
最初の国章案は1923年7月6日、ソビエト連邦最高会議中央執行委員会の第二回会合でソビエト連邦の国旗とともに了承された。同年9月22日に最終案が作成され[1]、憲法の条項に載せるためさらに手直しされた。この案は翌1924年に成立した憲法では次のようになっている。
- ソビエト連邦の国家のエンブレムは、地球の上に鎌と槌が描かれることで構成される。地球は下にある黄色い太陽の光線の中に描かれ小麦の穂で囲まれ、その穂は6つの言語 - ロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語、グルジア語、アルメニア語、トルコ・タタール語 - で、「万国の労働者団結せよ!」と書かれた赤いリボンで束ねられている。エンブレムの頂点には、赤い五芒星が配される。
[編集] 1936年から1946年
1936年のソビエト憲法では、ザカフカース・ソビエト連邦社会主義共和国の解散と細分化や、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国から中央アジア部分を分割したことにより、連邦構成共和国は11カ国に増えることになっていた。このため国章も新しくされた。大きく変更された点は、リボンの上の「万国の労働者団結せよ!」の文言が11の言語で書かれるようになったことである。
[編集] 1946年から1956年
大祖国戦争の最中の1940年、ソビエト連邦は西に大きく領土を広げ、連邦構成共和国は16カ国に増えた。しかし国章がこの変化を反映したのは戦後の1946年になってからである。ソビエト連邦最高会議幹部会(Presidium of the Supreme Soviet of the USSR)による1946年6月26日の決定では、全16カ国の構成共和国が国章のなかに象徴されることとなった。「万国の労働者団結せよ!」は、新たにエストニア語、ラトビア語、リトアニア語、モルドバ語、フィンランド語を加えた16言語で書かれることになった。またアゼルバイジャン語、トルクメン語、ウズベク語、タジク語、カザフ語、キルギス語の文言は、ラテン文字からキリル文字への切り替えに伴い新たに書き直された[1]。
[編集] 1956年から1991年
1956年、カレロ=フィン・ソビエト社会主義共和国はカレリア自治ソビエト社会主義共和国(現在のカレリア共和国)へと降格し、直ちに国章にも変更が行われた[1]。1956年9月12日、ソビエト連邦最高会議幹部会の決定によれば、フィンランド語で「万国の労働者団結せよ!」を書いたリボンは取り除かれることとなった[2]。
また1958年4月1日のソビエト連邦最高会議幹部会の決定によれば、ベラルーシ語による表記に若干の変更が行われ、これが1991年まで使われることとなる[2]。
ソビエト連邦を構成する各共和国や各自治共和国もそれぞれの国章を制定したが、ソビエト連邦の国章に大きくインスパイアされたほとんど同じ図柄だった。また世界の社会主義国の国章にも大きな影響を与えた。
[編集] 脚注
- ^ a b c Bolotina, S. (1983 November). “How Our State Emblem Was Created”. Nauka i Zhizn: pp. 20-24. ISSN 0028-1263.
- ^ a b (ロシア語) Герб СССР
[編集] 関連項目
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