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がくっぽいど

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がくっぽいど
開発元 インターネット
最新版 / 2008年7月31日
対応OS Windows XPVista
種別 音声合成DTM
公式サイト がくっぽいど|株式会社インターネット
  

がくっぽいどは株式会社インターネットが販売している音声合成デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェア2008年7月31日発売。歌手・Gacktの声を録音し作成された歌声ライブラリを収録しており、音階と歌詞を入力することで、パソコン上でGacktの声をもとにした歌声を合成することが出来る。

ラテン文字表記は"GACKPOID"。「がくっぽいど」という商品名はGacktの発案による[1]

なお、本稿では、同ソフトのイメージキャラクター「神威がくぽ」についても記述する。

目次

[編集] 製品概要

VOCALOIDも参照

「がくっぽいど」はヤマハの開発した音声合成エンジン「VOCALOID2」を使用しており、この技術を使用したものでは初めての男性の声を元にしたソフトウェア[注 1]である。推奨テンポは60~150BPM、推奨音域はA1~C4[2]。同種のソフトウェアの中では比較的扱いやすいとされる[3]。パッケージには初心者に配慮した詳細なマニュアルや、Gacktの曲である「君に逢いたくて」、「RETURNER 〜闇の終焉〜」を使用したサンプル曲データなども同梱されている。

発売元のインターネット社は同ソフトの開発の経緯について、同じVOCALOID2エンジンを採用したクリプトン・フューチャー・メディア製のソフト「初音ミク」のヒットがきっかけとしている[4]。しかし、ソフトウェアとしては異なる方向性を目指しており、「初音ミク」をはじめとするキャラクター・ボーカル・シリーズ声優の演じる架空のキャラクターに歌わせるソフトという形をとっているのに対し、「がくっぽいど」のコンセプトは実在のアーティストの声をリアルに再現するソフトであり[4]、声質も人間の肉声に近い声と評価されている[5]。もっとも、動画投稿サイトニコニコ動画を舞台に一大ムーブメントを築いた「初音ミク」のように「がくっぽいど」に歌わせた楽曲をニコニコ動画へ投稿するといった利用も期待されており[4]、「がくっぽいど」にもキャラクターは設定されている。

[編集] 神威がくぽ

「神威(かむい)がくぽ」は「がくっぽいど」のパッケージに描かれているイメージキャラクター。名前はGacktのフルネーム「Camui Gackt」の漢字名「神威楽斗」から[6]、キャラクターデザインは「ベルセルク」などの作品で知られる漫画家三浦建太郎による。電脳和装が衣装のコンセプトで、襟元や袖は着物風だが、各パーツは軍服を意識しているという[7]。腰には刀を帯びているが、これは楽刀(がくとう)という楽器の武器であるとされる。「神威がくぽ」に楽器を持たせたるため、「神威がくぽ」が持つ刀を楽刀「美振」(みぶり)と設定したもので、その刀にある紋様は音を発し、持ち主が美しく相手に振り下ろすことにより、相手の体にあるビート感を刺激し、相手を感化したり、仲間と共に音楽を楽しんだりする楽器だとされる。この設定には「神威がくぽ」に武器を持たせることの抵抗感を無くす狙いもある。名前の由来は、ヤマハの電子楽器「Miburi」から[8]

[編集] キャラクターの利用について

インターネット社ではクリプトン・フューチャー・メディアと同様[注 2]、「がくっぽいど」についてキャラクター利用に関するガイドラインを設けており、このガイドラインに反しなければキャラクターを用いた二次創作物の非商用での[注 3]公開、配布が許諾されている。クリプトン・フューチャー・メディアの運営する投稿サイト「ピアプロ」への投稿も可能[9]

なお、商品名やキャラクターを用いず楽器として利用する場合は、公序良俗に反する歌詞を含むなどの一部の例外を除き、商用・非商用問わず使用は制限されていない。

[編集] その他エピソード

  • Gacktの起用はGacktの着歌や着ボイスを配信しており、インターネット社とも取引のあるドワンゴが間に入る形で実現した[6]。Gacktは「がくっぽいど」の話を打診された時のことについて「以前から他のVOCALOIDは気になっていたから、自分がそのモデルになることはとても面白いと思ったよ。」と語っている[7]
  • 「がくっぽいど」のプロジェクトはドワンゴの系列会社であるニワンゴが運営するニコニコ動画とのかかわりが強く、発売の正式な発表に先立つ2008年4月1日に、ニコニコ動画のニュースページ「ニコニコニュース」にてスクープとして発表されている。これはあえてエイプリルフールに発表することでネタだろうと思われることを狙ったもので、正式にリリースを出した際のインパクトを期待したとしている[1]。問い合わせに関してもノーコメントという立場を取っていた。また、ニコニコ動画では、2008年5月7日から午前0時の時報[注 4]に「がくっぽいど」の歌唱が使用されている[4]ほか、三浦建太郎へイメージキャラクターを依頼する際の呼びかけも時報を通じて行われている[10]
  • 三浦建太郎はイメージキャラクターの依頼を無償で引き受けている。これは、ニコニコ動画はユーザーが無償で自分の作品を発表している場だから、自分もこの世界には無償で作品を提供したいと三浦建太郎本人が申し出たため[10]

[編集] 反響

2008年7月31日の発売直後より、ニコニコ動画に「がくっぽいど」で作成された楽曲を使用した動画が数多く投稿されており、発売から5日後の8月4日の時点で既にその数は200程度に上った[5]。2008年11月のITmediaのインタビューで、ニコニコ動画の人気コンテンツの商品化についてドワンゴの担当者は、「今、特に注目しているのは「がくっぽいど」を使った楽曲」と発言している[11]

[編集] メディアミックス

歌謡タイピング劇場
オンラインゲームサイト「ハンゲーム」の音楽タイピングゲーム。「がくっぽいど」とのコラボレーション企画を行っており、「がくっぽいど」ユーザーがニコニコ動画で発表し人気となった楽曲も使用されている[12]

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ がくっぽいど以前に発売された男性の声を収録した同種のソフトとしては、LEON、KAITOが存在しているが、いずれも先代の合成エンジンVOCALOIDを使用。鏡音リン・レンの男声ボーカルである鏡音レンはVOCALOID2を使用しているが、女性の演じる少年ボーカルである。
  2. ^ キャラクター・ボーカル・シリーズ#キャラクターの利用を参照。
  3. ^ がくっぽいどの発売が発表された際には商用利用も含めてフリーとする方針としていたが「認識できないところで、問題が氾濫してしまうことを事前に避けておきたい」などの理由から撤回されている(小林 久 (2008年6月20日). “がくっぽいどのイラスト、ベルセルクの作者が描く”, ASCII. 2008年11月24日 閲覧。)。
  4. ^ ニコニコ動画#RC2から追加された機能の「ニコニコ割り込み」を参照。

[編集] 参考文献

  1. ^ a b 高橋暁子 (2008年5月20日). “インターネット村上社長に聞く Gackt声のボーカロイドは、いかにして誕生したか”, ASCII. 2008年11月23日 閲覧。
  2. ^ VOCALOID 2「がくっぽいど」最新情報”, DTMマガジン (2008年6月20日). 2008年11月24日 閲覧。
  3. ^ 「VOCALOID MANIACS」『DTM magazine』15(11) (通号 175) 2008.10、寺島情報企画、60-61。
  4. ^ a b c d Gacktの声で歌うソフト VOCALOID「がくっぽいど」6月発売”, ITmedia (2008年5月7日). 2008年11月23日 閲覧。
  5. ^ a b がくっぽいど、発売3日でニコニコに200曲 PVや「歌ってみた」も”, ITmedia (2008年8月4日). 2008年11月23日 閲覧。
  6. ^ a b 永井美智子 (2008年6月27日). “プロがなぜ、二次創作を願うのか--Gacktが歌い、三浦建太郎が描く「がくっぽいど」”, CNET. 2008年11月23日 閲覧。
  7. ^ a b 「”がくっぽいど”Gacktインタビュー」『初音ミク・鏡音リン・レン☆VOCALOIDをたのしもう!』 ヤマハミュージックメディア、2008年、6-7頁。ISBN 978-4636837629
  8. ^ "エピソードII:キャラクターデザイン". インターネット (7 2008). 2008-11-24 閲覧。
  9. ^ ピアプロでがくっぽいどを使った楽曲/イラストの投稿が可能に”, DTMマガジン (2008年8月13日). 2008年11月24日 閲覧。
  10. ^ a b 「がくっぽいど」7月末発売 “ニコ厨”漫画家・三浦建太郎さんのイラストで”, ITmedia (2008年6月20日). 2008年11月24日 閲覧。
  11. ^ 「もらえるべき対価、損している作家も」――「ニコ動」発の商品化、広がりと課題”, ITmedia (2008年11月14日). 2008年11月2日 閲覧。
  12. ^ 新楽曲「ダンシング☆サムライ」を追加――「歌謡タイピング劇場」×「がくっぽいど」コラボ企画第2弾”, ITmedia (2008年11月26日). 2008年11月28日 閲覧。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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